朝、7時に花火が打ち上がった。7月15日は小田の祇園祭りがあるしらせだ。これに4年ぶりに参加した。小田の街はふだんは人通りもあまりないのだが、このときばかりはどこから来るのかと思うほど人がいっぱいになる。
夕方6時くらいから、太鼓の音が聞こえ始まる。そして男たちのかけ声が聞こえるので行ってみる。前は小田の真ん中の通り沿いに屋台が出ていたが、昨年、長島家跡地が広い駐車場になったので、そこにたくさんの屋台が置かれていた。
この祭りの最大のイベントは、小田中部の大獅子と小田西町の神輿が通りのこちら側と向こうから近づき激しくぶつかり合った後に退却するのを何度か繰り返すというものだ。今夜は6時くらいから始まって、終わったのは9時半過ぎだった。詳しい考証は省くが、獅子舞はさまざまな形式が各地に伝わるが、これは神楽系ということだ。獅子の胴体部分は人が入るほどではなく、棒で高い位置で担ぐようになっている、長崎くんちの龍踊り(じゃおどり)に似た感じだ。
祇園祭りというと京都八坂神社のそれが有名で、山鉾巡行をはじめ様々な行列が繰り出すというイメージなのだが、ここはまったく違っていて、大獅子と神輿が本当に戦うのだ。神輿は土地の神様の遣いで大獅子は異国から来た異形のものであり両者がぶつかりながら、国を造っていったことを表現しているのだろうか。伎楽においてこのような闘うものが全国的にどのように分布しているのかはよくわからない。しかし、小田という土地は平安から戦国時代にかけて戦乱で明け暮れた時期を経ているから、江戸期になって落ち着いた時期につくられたものではないだろうか。
YouTubeにある小田祇園祭りの映像
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